Column & People for health

【コラム】ローズ(バラ)

連載していたものをまとめました。

学名:Rosa
古代エジプトでは,クレオパトラは良い眠りにつくために、枕にバラの花びらを詰めました。
シリアでは今も受け継がれ,新婚さんへはお祝いに乾燥させたバラの花びらを詰めた枕を贈る習慣があるそうです。
「バラを体内に取り込む最も効果的な方法は,皮膚を通じての経皮吸収」と、バレリー=アン・ワーウッド。
オイルが最もいいのですね。ちょっと高いけど。
バレリー・アン・ワーウッド (Sep 1998) の 'フレグラント・マインド'

ハーブティとしては、ローズレッド、ローズピンク。ハーブやオイルは,ティー、ハーバルバス、化粧品、サシェ、拡散、ソープ、ハーブ酒など様々に利用可

《エッセンシャルオイル(精油)》
エッセンシャルオイルが抽出できるバラは,ダマスカスローズ(ダマスク・ローズ)、センティフォリアローズ,アルバローズなど。大量のバラから少量しか抽出できないため大変高価である。
1kgのローズオイルを抽出するのには、3500-5000kgのバラの花が必要。1滴のオイルを採るのに30枚の花弁が必要であることを意味する。 特徴:気温が下がるとゼリー状になり始める。
副作用の認知は今のところ無し。

【ローズオットー】(ダマスクローズ)Rosa damascrema P Miller バラ科《原産国》ブルガリア,モロッコ,エジプト、インド、トルコ等
★溶剤抽出法
[主成分]モノテルベノール(シトロネロール、ゲラニオールなど)65-75%、エステル(酢酸シトロリネル、酢酸ゲラニルなど)4%以下、芳香族アルコール2-3% 他。
[身体に対する作用]強い抗菌作用、抗ウィルス、抗真菌(消毒)、減菌、リンパ流促進、創傷治癒,皮膚再生、鎮痙、鎮静、神経と強心、ホルモン調節
[精神に対する作用]精神力向上、バランス調整、調和,ストレス低減、開放、催淫


【ローズアブソリュート】(キャベッジローズ)Rosa Centifolia バラ科《原産国》:モロッコ
溶剤抽出法
[主成分]芳香族アルコール60-75%、+芳香族エステル5%、モノテルベノール8-10%、エーテル0.4-0.3%、オイゲノール2%以下,他
[身体に対する作用]鎮痛,鎮痙、強壮 
[精神に対する作用]強い気分爽快作用、調和,バランス調整、陶酔。 実証済適応症:腹痛、筋肉緊張、更年期症候群、産褥期のうつ病、ストレス、不安,末期介護

水蒸気蒸留法で抽出したオイルよりも繊細で甘い香り、芳香族アルコール類を多く含有。僅かに陶酔作用、鎮痛作用。快感をもたらすブレンドに欠かせない。特徴:オレンジ色 高粘性。
*キャベッジローズであるメイローズとレッドローズからも抽出されていたが、現在の世界市場で取引されるローズアブソリュートは、ダマスクローズから採取されたものである。

ハーブティー
主にガリカローズ、ケンティフォーリア、ダマスクローズが利用されている。
種類としては、赤い花びらの[ローズレッド]、赤のつぼみの[ローズバッズレッド]、ピンクの花びらの[ローズピンク]、ピンクのつぼみの[ローズバッズピンク]と、色で分けられている。
ローズティーは、香り豊かに広がります。つぼみ「バッズ」はカップに浮かべることで視覚的にも楽しめます。
[効用]胃腸や肝臓の疲れ、便秘にも効果があり、ホルモンのバランスを整え、美容効果が期待できます。また、不安なときや落ち込んでいる時には、リフレッシュさせてくれます。

 

 

2010/5/24現在