Medical HERB

メディカルハーブの働き

メディカルハーブには以下の5つの働きがあります。
抗酸化作用
生体防御機能調節作用(人間の自律神経系、内分泌系、免疫系といった機能を調整してくれる作用)
抗菌・抗ウィルス作用
薬理作用(鎮静・鎮痛・消炎といった薬と同じ作用のこと)
栄養素の補給

これらは、それぞれが個別に働くのではなく、それぞれの成分が相乗効果を生み、結果的に健康の維持に役立てられています。

メディカルハーブの役割

御存知の通り植物はみな「光合成」をします。その光合成によって、植物は自らの命をつなぐ為の栄養素を作り出します。
具体的には、二酸化炭素と水によって、太陽の光を使い栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質、核酸)をつくり、自らの栄養にするのです。そのために植物は、葉緑素(クロロフィル)という物質を体内に持っているのです。

では、栄養素を作り出すだけが「植物の力」なのでしょうか?
もちろん生物が生きていく為に必要な酸素も植物から生成されます。
それ以上に実は、植物のもっとも偉大な力といえるのが、「フィトケミカルズ」と呼ばれる成分たちです。
この成分は、植物自らが紫外線や、外敵から身を守るために作り出すさまざまな防御成分です。
植物は一度根をはったら、外敵が来ても、直射日光の下でも、逃げることは出来ません。

だから自然と自らを守る防御機能を生み出したのです。例えば、アルカロイド、フラボノイド、タンニン、ポリフェノール、カロテノイドなどと呼ばれる成分群です。また、植物は当然土からも栄養をとります。
それが、ビタミンやミネラルとなって動物に受け継がれます。そして最近では植物自体が持つ、苦味や粘液質なども、人間には有効な成分として明らかになってきました。

植物の、成分の中には精油と呼ばれる芳香成分もあります。よく耳にする「アロマテラピー」は、この植物の持つ芳香成分(精油)のみを人工的に抽出したアロマオイルを使う植物療法です 。
かたやハーブティなどは、ハーブの葉や花あるいは根っこなど、そのものの成分をそのままお湯などでゆっくり抽出するため、
さまざまな成分を体に穏やかに取り入れることが出来ます。
半面、アロマテラピーは精油という有効成分のみを抽出するので、当然成分の純度が高くなります。
だから精油を扱う際は細心の注意が必要なのです。直接肌に塗るなんてもってのほかなのです。

上の図のように、植物が作り出す「力」は栄養素が自らの生命維持のため、そして自らを守る目的と、私たち動物にとっても生命維持のために必要なさまざまな成分を植物が作り出してくれているのです。
その中でも、成分の有効性が科学的に証明されているものを、特にメディカルハーブと呼ばれているのです。
ハーブの力はとても偉大なのです。